今日は、わたしがファーブルだった頃の思い出を書こうと思う。
今回は、コウモリとの思い出。
夕方にコウモリが飛び回りだすことに気付いたわたしは、
何とか捕まえようと虫取り網を振り回していた。
勿論、全然捕まえることが出来ない。
でも、諦めきれずに毎日のように虫取り網を振り回していた。
ある日、道路にコウモリらしきものが落ちていると近所の子が走ってきた。
みんなが棒でツンツンしていた。
当時のわたしは、生き物がこわいという感覚が無かったから、
素手で持ち上げ様子を見てみた。
直ぐに威嚇された。
顔はまさに想像通りの悪魔のような感じ。小さな牙が吸血鬼のよう。
上記は、大人のわたしの感想で、
ファーブルだったわたしは、痛がっている!助けなくては!と急いだ。
家から、わたしが持っている一番大きな缶缶を持ち出し、ティッシュを敷き詰めた。
そして、コウモリをそっと入れた。
わたしは、コウモリに何か食べさせなくてはいけないと思い、
牛乳を取りにまた走った。
箸に牛乳を付け、コウモリの口元に垂らしてあげてみた。
少し舐めてくれているように見えた。
ファーブルだったわたしは、コウモリと目が合いかわいくって仕方なくて、
親に内緒で絶対飼おうと決めていた。
でも、2日後に冷たくなってしまった。
わたしはみんなを集め、コウモリに最後の頬ずりをして土に埋めた。
家に帰ると、噂を聞きつけた母親から、わたしはまたもや怒られてしまった。
本当は助ける方法を聞きたかった。
あの時のコウモリごめんね。
なんか泣けてきた。
あの時のコウモリ
