ゴルフ練習場での交流

ゴルフについて


こんにちは!40代非力会社員100切り侍こと、ゆずです!
みなさんは、ゴルフ練習場(打ちっぱなし)で隣の打席の人に話しかけられたことはありますか?
最近、私は声を掛けられました。その時のお話をしたいと思います。

いつものように黙々と打ちっぱなしをして、椅子で少し休憩していると、
隣のおじいさんが声を掛けてきた。
「すいません。ボールの行方を見てくれませんか?目が悪くて見えないのです。」
「ええ、いいですよ。後ろから見ますね。どうぞ打ってください。」
「ありがとうございます。」
おじいさんは、ドライバーを手に打席に立った。
しっかりボールの行方を見届けよう。
私は後ろからおじいさんのスイングを凝視した。
ゆったりとしたスイングから、おじいさんがショットした。
「カキーン!」
ボールは一直線にゴルフ練習場の200ヤードの看板に向かっていった。
「ナイスショットですね!!まっすぐ行きました。」
私は思わず言った。
「ほう、そうですか。」
おじいさんは少し不思議そうな、でも満足そうな顔をした。
それから10球連続でおじいさんは打った。
そのたびに右や左の行った方向を教えた。
半分くらいはナイスショットだった。
「ありがとうございます。」
おじいさんから丁寧にお礼を言われたので、
「いえいえ、ナイスショット多かったですね。飛びますね!!おいくつですか?」
「今年で84歳になります。」
「へぇ~。すごいですね。200の看板くらいまで行きましたよ。」
「そうですか。見てくれてありがとうございます。」
「あなたもお若いのに、結構飛びますなぁ!隣で見とりました。」
(えっ!ボールが見えないはずなのに。気を遣ってくれて・・・)
少し談笑して、おじいさんは片手にドライバー1本持って、帰っていった。

それからというものゴルフ練習場に行くと、
そのおじいさんがいないか?探してしまう。
2週間くらいして、また出会った。
手には5番ウッド1本を持っていた。
「こんにちは!ボールの行方、また見ましょうか?」
「いいですか?ありがとうございます。」
おじいさんは5番ウッドはあまり得意ではなかった。
打つたびに、言葉と手振りでボールの行先を教えた。

いまのところ、私とおじいさんとの交流は2回だけです。
また元気にドライバーを振っている姿を見られるのを、
私は楽しみにしています。