バルス

奥さんのひとりごと


もしもマッドフラッドが起きたのなら、
わたしは、ラピュタのように呪文を唱え、
木っ端みじんに崩れてしまえと思ってしまう。

でも、皆が皆、わたしのような考え方ではない。
少なくとも、侍は思っていない。
確かに、どんなに腐った実がなっている木でも、
切り倒す必要はない。
特に人以外の、生きとし生けるもののことを考えると、
穏やかな気持ちでいなければいけないのかもしれない。
わたしの意識が、プラズマに米粒程の影響を与えてしまうかもしれないし。