最近、山鹿市にドライブに行ってきました。
この町は、熊本県北部の菊池川沿いに位置しています。
温泉の発見や菊池川の港に物資が集まって市場ができたことにより、
16世紀ごろから発展したそうです。
さらに、なぜか太平洋戦争の戦災も受けずに済んだことから、
街の構造が明治時代から現在に受け継がれています。
山鹿灯籠民芸館↓




1925年(大正14年)に安田銀行山鹿支店として建てられたもので、
その後1973年(昭和48年)まで肥後銀行山鹿支店として使われました。
重厚な外観はロマネスク風で、内部は昔の銀行建築様式を今に伝える貴重な資料として、
平成14年に国の登録有形文化財に指定を受けております。
八千代座↓


1910年、山鹿の旦那衆が組合を作り、町の繁栄を図るために1株30円の株を募って、
建てたそうです。同年10月上棟式、12月竣工。
その後、歌舞伎、浪花節、活動写真、新劇、邦楽やクラシックのコンサート、
小学校の学芸会と様々な催しものに利用されたとのことです。
金剛乗寺 石門↓


天長2年(825)に空海によって開かれた「金剛乗寺」。
かつては西の高野山と称されるほどの規模を持つ真言一派の大寺院でした。
いくたびかの盛衰を経て今に至りますが、
現在でも山鹿最古の名刹(めいさつ)として市民や観光客に親しまれています。
山鹿温泉さくら湯↓


「さくら湯」は、今から約370年前に肥後細川藩初代藩主が山鹿の温泉を気に入り、
休泊のための施設として新築したのが始まりです。
近くには、温泉水飲み場があり、無料で飲ませていただきました。
また、さくら湯の道路を挟んだ反対側には、足湯温泉が無料で設置されておりました。

その他にも歴史的な建物が残っており、散歩するだけで楽しくなってしまいました。


この山鹿は、明治時代以降も発展しており、
電話が設置されたのも熊本県で2番目の都市だったとのことで、
当時の繁栄ぶりが伺えます。

この山鹿市のように、明治時代からの建物が残っている温泉街はとても珍しいです。
みなさんもぜひ一度訪れて、当時の雰囲気を感じてみてはいかがでしょうか!