無知はもう罪かもしれない

奥さんのひとりごと


ある日のスーパーでの事。
赤ちゃんがこちらをじーっと見てくる。
くりくりした目でわたしを観察している。
わたしが笑うと、照れたように嬉しそうな顔をする。

今度は2歳くらいの女の子が、じーっとこちらを見てくる。
わたしが笑うと、目を逸らす。
が、またすぐにこちらを観察している。
わたしが笑うと、今度ははにかんでみせた。

今日のフードコートでの事。
4歳くらいの双子の女の子が、わたしの前を何度も横切る。
こちらをちらちらと気にしている。
わたしが笑うと、二人共立ち止まって笑い返してきた。
ふっと視線を感じて顔を上げると、前のテーブルで、
お父さんに抱っこされている赤ちゃんがこちらを見ている。
ジーっと、真っすぐに。
わたしが顔を横に傾けながら笑うと、
赤ちゃんは口を開けて笑いながら、わたしと同じように顔を傾けてみせた。
実は、外に出るとよくある事。
わたしは人見知りだし、愛想もよくない。
決して子供に好かれやすいタイプではない。
では何故、子供達がわたしを見てくるのか。
それは、ただ単にわたしがマスクをしていないから。
子供は、顔を観察しながら感情を読み解く練習していると思う。
気が付かないどころか、酸欠になる雑菌の温床を、
小さな子にまで強要している親は、馬鹿の極みだ。