私の幼い頃は、まだ野良犬というものが存在していた時代でした。
小学生の下校時、野良犬に追いかけられた経験があります。
無我夢中で逃げて、壁によじ登ったのでなんとか助かりました。
怖くて、足がガクガク震えたのを覚えています。
それ以来、動物がかなり苦手になり、興味を持つことなく大人になりました。
私とは対照的に、奥さんは特にネコが大好きで、道端で出会う野良ネコと、
会話というかいつもコミュニケーションを取っているようでした。
ある時、奥さんに『まさかネコこわいと?』と見破られ、このネコは大丈夫だから
ここを触ってみてと促された時がありました。
最初の頃は、恐る恐る撫でていましたが、奥さんの指導を受けながらネコと接しているうちにだんだんと意思疎通が図れるようになりました。
ネコと打ち解けている自分がちょっと信じられない気持ちもありますが、
いつの間にか、本当に”ネコ好き”に変わっていました。
そして、奥さんの言うように、あの野良犬はもしかしたら「遊ぼう」と言ってただけかも
しれないと思えるようになりました。
そのきっかけを作ってくれた奥さんには、とても感謝しています。
奥さんは、ネコを飼ったことはないそうです。犬も。
インコ、飼育小屋にいたような大きめのウサギ、ハムスター、
ひよこ20羽を2回、飼ったことがあるそうです。
最後のはどういうことなのでしょうか。
他で聞いたことがありません。
親戚の家に引越ししたひよこ(ニワトリ寄り)が、次に行った時には奥さんの事を
忘れてしまっていて悲しかったと言っていました。
私がネコ好きになった理由
