雨の日の思い出

私とゆず夫の日常


雨の日に思い出すことがある。
小学校の頃のこと。
わたしは窓際の席が好きだった。
運動場を眺めるのが面白かった。
天候お構いなしに遊ぶ男子達。
水害で、膝の高さまで水没した日も、
海水浴のようにはしゃいでいる。
女子はそんなことはしない。
案の定、一時間目からずぶ濡れで怒られている。
後先考えない男子たちは、
その日一日を体操服で過ごすこととなる。
実を言うと、その中に侍もいた。
三階の窓際から一部始終を見ていたわたしは、
男はやっぱりアホだと呆れていた。
でも、本当に楽しそうにしているから、
見ていて全然飽きなかった。
侍はクラスで一番テストの点は良かったが、
アホはアホだった。
5年生の時も、6年生の時も、
バレンタインデーにチョコか何か忘れたが、
とにかく渡したが、
一度もお返しをくれなかった。
アホである。
いや、どアホだ。