ここはよく雨が降る。
いつもは小雨程度なのに
昨日は、急に土砂降りになった…
ひどい時は、町に水が迫ってくる。
逃げる人と車でごった返す。
これについては、またいつか書こうと思う。
晴れの日は、打って変わって
気持ちのいい風が吹く。
どこまでも続く田んぼと、
脇には少しの民家。
広い平野の先の緩やかな坂を登っていくと、
沢山の家や、学校がある。
その丘で空を眺めるが好きだ。
ただ‥
その空には時々、
なんとも綺麗で不気味な光が
キラキラと付いたり消えたり、
例えるなら、某夢の国のパレードが、
空に散りばめられている感じになる。
とある晴れた日、
わたしは、昼にも関わらず美しい光の光景に
つい見惚れてしまっていた‥
学校帰りの子供が、
花火だ!と喜んでいる。
わたしは、
空に映し出されている映像だと教え、
小走りで逃げるように坂を下りた。
何故なら、
このパレードの後しばらくすると、
空一面を覆い隠すほどの巨大な長方形の鉄のようなものが、
何処からともなく飛行してくることがある。
巨大な飛行物を取り囲むように、
中小無数の、丸やだ円形のものが動き回るのだ。
その日も案の定、暗くなってきた‥
空を見たわたしは、丘を下りたところで
腰を抜かし動けなくなった。
ものすごい大きさなのだ。
すぐ真上を飛行しているように感じるが、
多分違う。
大きすぎてそう感じるのだと思う。
風が耳をふさぐ‥
機械音は聞こえない。
心臓はバクバクなのに、
血の気が引き、頭が真っ白になる。
逃げようがない。
青空が見えるようになるまで、
毎回ただ待つしかないのだ。
昨日は雨だったので現れなかった。
急な土砂降りになり、ザーザーという大きな音でハッと目が覚めた‥
また気が向いた時に、ここでの話を書こうと思う。